ポーランドズロチとユーロ円のサヤ取り!為替リスクゼロで年利16.2%
うーん!FX短期トレードからスワップ狙いまで何でもする凜です(笑)ポーランド円ユーロ円のスワップサヤ取りが流行しているみたいだから調べてみたよ!
凜(Rin)
はい! 相変わらず投資方法には節操がないねぇ。調べてどうだったの?
佑菜(Yuna)
そうだねぇ。ズロチユーロ円のサヤ取りは私も興味あったからちょうどよかった。話をききたいなぁ。
侑(Yuu)
そもそもFXのスワップサヤ取りとは?
サヤ取りの投資方法についてはこちらで紹介してあります。
→トルコリラ円でFXスワップポイントサヤ取りは?裁定取引(アービトラージ)を具体的に解説する!
こちらの記事では、トルコリラ円のスワップサヤ取りの具体的なやり方を解説してあります。サヤ取りの仕組みを一言で言えば
「通貨の価格変動リスクを相殺し、スワップポイントだけを抜き取る」投資手法です。
仕組みが解れば、どのように価格変動リスクを抑えるか?だけがポイントになります。
ここでは、「ポーランドズロチとユーロ」の高い相関(同じ値動きをする)を利用したサヤ取りについて検証してみました。
ポーランドズロチの特徴
ここで、ポーランドズロチ円の特徴を整理してみます。
特徴1:ユーロ円との値動きの高い相関性
特徴2:ユーロ円と違い買いポジションでプラスのスワップ金利が付く
ポーランドは2004年にEUに加盟した後もユーロではなく通貨ズロチを使用しています。2017年の実質GDP成長率は4.55%です。政策金利も1.5%で推移しています。ユーロの政策金利は0.0%です。ポーランドは格付けも投資適格級を所得しています。ムーデーズA2、S&PはAマイナス、フィッチもAマイナスです。
ポーランドズロチ円とユーロ円でサヤ取りをする
為替の値動きを相殺することが出来れば、レバレッジを掛けて資金効率を上げてスワップ収入を増やすことが可能です。では具体的にポーランドズロチとユーロのサヤ取りについて検証してみます。
質問1:ポーランドズロチの1日のスワップポイントは?
FXプライムbyGMOの選べる外貨の場合1万通貨あたり15円です。
公設取引サービスのくりつく365の場合1万通貨あたり11円から14円です。(2018年10月実績から)
質問2:ポーランドズロチの為替変動を相殺するのにユーロ円の売り(ショート)はいくら必要か?
ユーロ円とズロチ円の通貨単位の差は変換指数は4.3です。ユーロ円が130.00円ならズロチは30.23円ということです。2018年10月25日の数字です。
比率で言えば
為替変動を相殺するポジション比率 ズロチ買い:ユーロ売り=4.3:1 の割合です。
具体的な数字で言えば
ズロチ43,000買いロングにユーロ10,000売りショートのポジションになります。
質問3:ユーロ円ショートのスワップポイントは?
FXプライムbyGMOの選べる外貨の場合1万通貨あたり2円から10円です。
公設取引サービスのくりつく365の場合1万通貨あたり▲11円から▲14円です。(2018年10月実績から)
質問4:ポーランドズロチとユーロ円のサヤ取りのベストな組み合わせのFX会社は
これはズロチの買いロングでもユーロ売りショートでもプラスのスワップポイントが付く組み合わせが最強になります。
ポーランドズロチ買い(ロング)・・・FXプライムbyGMO
ユーロ円売り(ショート)・・・・・・・・FXプライムbyGMO
ここまでのズロチ円とユーロ円のスワップサヤ取りのまとめ
ここでズロチ円とユーロ円のスワップサヤ取りをまとめます。
ズロチ円の買いロングとユーロ円の売りショートを4.3:1の割合でポジションを作り為替変動リスクをほぼゼロに近ずけ、スワップポイントを受け取ることが可能。
基本ズロチユーロサヤ取りポジション
ズロチ円買いロング :43,000
ユーロ円売りショート :10,000
ズロチスワップポイント:64.5円 (FXプライムbyGMOより2018年10月26日1万通貨あたり15円)
ユーロスワップポイント:3円 (FXプライムbyGMOより2018年10月26日)
上記のポジションを作るのに必要な最低資金(保証金)の計算方法は=現在の為替レート×取引数量×0.04(レバレッジ25倍)です。
図1:2018年10月26日のリアルタイム為替レート抜粋
上記の「基本ズロチユーロサヤ取りポジション」の最低保証金の計算してみます。
計算1:現在の為替レートズロチ円買い29.585×43,000通貨×0.04=50,886
計算2:現在の為替レートユーロ円売り127.505×10,000通貨×0.04=51,002
合せて約102,000が最低保証金になります。
余裕を持ち最低保証金の倍204,000を口座に入れておけば問題ないと考えます。
口座資金内訳204,000円=ポジション作成保証金102,000円+相関の低下リスクの保険金102,000円
必要資金:204,000円
スワップ年間収入:24,637円 (1日67.5円×365日)
スワップ年利:12.80%
では次に相関低下リスクの保険金をもう少し考えてみます。
ズロチ円とユーロ円の過去の相関係数からスワップサヤ取りの適正資金量を考える?
ズロチ円とユーロ円のスワップサヤ取りの適正レバレッジはいくらか考えてみます。100%の正の相関性があればレバレッジは最大の25倍まで上げるのが合理的な選択です。ズロチ円とユーロ円の相関性を具体的に知ることで正しいレバレッジを利用することができます。
表1:ズロチ円ユーロ円の期間別相関係数
期間 | 相関係数 |
260日 | 0.9540 |
156日 | 0.8971 |
52日 | 0.9714 |
過去の一番開いた相関で0.8971です。これを基本ズロチユーロサヤ取りポジションに具体的に当てはめてみます。
ズロチ円買いロング :43,000
ユーロ円売りショート :10,000
ユーロ円が変動幅1下落した時ズロチ円の変動幅は0.891だったということです。
ユーロ円が127.5円から10円の暴落をして126.5円になりました。そのときズロチ円の相関係数が0.891円であればズロチ円はいくらになるでしょうか?
スワップサヤ取りの口座損益はいくらになるのでしょうか?計算できましたか?
答えは11,162円です。
計算方法は以下になります。
計算1:ユーロ円の10円の下落は下落率で言えば7.84%です。
計算2:7.84%の0.891%は6.985%です。
計算3:ユーロ円が10円(7.84%)下落したときズロチ円は6.985%の下落します。
計算4:図1のリアルタイム為替レートに当てはめてみます。
ユーロ円127.50 →10円下落(7.84%)→117.50→ユーロ円売り1万のポジションは100,000の利益
ズロチ円29.585 →2.066円下落(6.985%)→27.519→ズロチ円買い4万3千のポジションは88,833円損失
計算5:100,000-88,838=11,162
相関が低下した時の最大リスクは基本ズロチユーロサヤ取りポジションで約12,000円と予測できます。ですが一時的に開いた相関も時間が経てば0,950に収斂していくと考えられます。
結論としては基本ズロチユーロサヤ取りポジションでの適正資金量は
適正資金量は152,000円=ポジション作成保証金102,000円+相関の低下リスクの保険50,000円
ズロチ円ユーロ円のスワップサヤ取りはリスク無しに見えるけど本当にリスクはないの?
ここでズロチユーロのスワップサヤ取りのリスクをまとめてみます。
リスク1:ズロチ円とユーロ円の変動率の相関の低下
これは先ほどでも計算しましたが、金融危機など瞬発的な相関の低下で含み損または含み益が増えるリスクがあります。
リスク2:スワップ金利の変動
ズロチ円の買いロングのスワップポイントとユーロ円の売りショートのスワップポイントは日々変動するためです。スワップ収入が減れば投資としての資金効率は悪くなります。
リスクの対策としては、余裕を持った資金を口座に入れておくおことで相関の低下リスクは解消されます。スワップ金利の変動に関してはFX会社の決めることですので対策のしょうがありません。しかしここで紹介したFXプライムbyGMOはポーランドズロチの取引に力を入れているようですので、急なスワップポイントの低下は無いと予測します。
ズロチユーロ円のスワップサヤ取りのレバレッジと資金管理方法は1つだけ
ズロチ円ユーロ円スワップサヤ取りの資金管理は毎月スワップのみ出金する方法が優れています。ロスカットされる可能性は資金をたくさん口座に入れておけば限りなく下がります。しかし多くの金額を入れておくと資金効率が悪くなり年利、利回りも下がってしまいます。
突発的な為替変動リスクが心配な人は相関の低下リスクの保険50,000円を100,000円
にすればロスカットの心配はまずありえません。ズロチユーロ円スワップサヤ取り投資方法ではレバレッジでリスク管理するよりポジションごとに相関の低下リスク保険を増やすことで管理するほうが資金を有効に使えます。
まとめ:ズロチユーロ円サヤ取り投資方法
ズロチ円買いロングユーロ円売りショートのスワップサヤ取りの投資方法についてまとめます。以下のポジションを基本として、スワップ収入を増やしたければ2個、3個とポジションを作るという考え方です。
ズロチ円買いロング :43,000
ユーロ円売りショート :10,000
ズロチスワップポイント:64.5円 (FXプライムbyGMOより2018年10月26日1万通貨あたり15円)
ユーロスワップポイント:3円 (FXプライムbyGMOより2018年10月26日)
適正必要資金:152,000円
口座資金内訳152,000円=ポジション作成保証金102,000円+相関の低下リスクの保証金50,000円
スワップ月間収入:2,025円 (67.5×30日)
スワップ年間収入:24,637円 (1日67.5円×365日)
スワップ年利:16.2%
→FXプライム byGMO
うーん!中々おもしろい通貨です。まさに金利の付くユーロとはうまく言ったものです。
凜(Rin)
実際にズロチユーロスワップサヤ取り運用をやってみた!
書くだけ書いて、実際に何もしないのは不義理です。私も実際にやってみました。2018年と2019年のズロチ円ユーロ円のスワップサヤ取り運用の結果を報告します。
▼2018年の投資運用結果
こちらの記事は2018年のズロチ円ユーロ円スワップサヤ取りを決済した時の記事です。
【ポーランドズロチ円ユーロ円サヤ取りブログ】決済+3700円!取引ルールを決める。(2018年11月10日)
【ポーランドズロチ円ユーロ円サヤ取りブログ】ひとまず決済16,550円!G20イベントで、
運用期間中は含み損の時もありました。しかし最終的には2018年はプラスで終了することが出来ました。
▼2019年の投資運用結果
こちらは2019年のズロチ円ユーロ円のスワップサヤ取りを決済した時の記事です。
【ユーロズロチスワップサヤ取り】全決済しました。結果利益は92,357円。利回り9.2%でした。【今週のスワップ投資結果】
2019年も含み益含み損を繰り返しながら運用し、スワップポイントをため、年度末に為替差益とスワップ益も計上することが出来ました。
ちなみに一番厳しかった時はこんな感じです。(笑)
【ズロチ円ユーロ円サヤ取り&スイングトレード】最大損失▲53,270円!超ヤバイ・・(2019年2月第4週)
おじゃまします。当ブログの一番の稼ぎ頭ですね。過去は未来を保証するとは限りませんが、ズロチ円とユーロ円の相関が崩れない限りは有効なスワップ運用には間違いないです。
咲良(Sakura)
2020年のズロチ円ユーロ円のスワップサヤ取り方針は?
2020年もズロチ円ユーロ円のスワップサヤ取りは実施します。しかしスワップ付与額とズロチ円取引扱いFX会社が当初より大きく変更します。
2018年にズロチ円ユーロ円のスワップサヤ取りを実施するにはFXプライムbyGMO(選べる外貨)しかありませんでした。
しかし2019年10月7日よりトレイダーズ証券(みんなのFX)と(LIGHT FX)がポーランドズロチ円の取扱いを開始しました。そしてFXプライムbyGMO(選べる外貨)より高いスワップ付与額で参入してきました。詳細はこちらの記事で⇒【ユーロズロチサヤ取り】トレイダーズ証券、みんなのFXに乗り換えたい!【今週のスワップ投資結果】
よって2020年はトレイダーズ証券(みんなのFX)か(LIGHT FX)がおすすめです。▼新規のポジション取りのタイミングはこちらの記事でまとめています。
ポーランドズロチ円ユーロ円のサヤ取りスイングトレードは勝率100%!?
しっかりとEUR/PLNの4.3以上のところでズロチ円ユーロ円のサヤ取りポジションを作ることで為替差益も得ることが可能になります。2019年はスワップ益と為替差益を得ることが出来ました。
ズロチ・ユーロサヤ取り再開です!2020年はトレイダーズ証券です。
そして再開しました!!
2020年2月3日にズロチユーロのサヤ取りポジションを取りました。その時のツイートです。
その後・・・EUR/PLNが下がる・・・、下がるでいきなり含み益状態に突入です!
偶然か?運がいいのか?超ラッキーでした。2020年もズロチユーロのサヤ取りはまだまだいけそうです。
何か・・・・、もうスワップ運用はズロチユーロ一本で資金を全額投入した方が資金効率がいいんじゃないの?と考えちゃいましたね(*^。^*)
ですがスワップポイント付与額が低下すればズロチユーロのサヤ取りの運用利回りは低下します。いつかは来るであろうその時に備えてスワップ運用方法は分散していきます。「卵は同じ篭に盛るな」と言いますしね。
2020年のズロチ円ユーロ円のスワップサヤ取りはこれで決まり!!
最後にトレイダーズ証券(みんなのFX)と(LIGHT FX)の公式サイトのリンクを貼っておきます。
▼最新情報のチェック、口座開設はこちらから可能です。
私も今、ポジションを取るタイミングを虎視眈々と狙っています(笑)