トルコリラ円は8%から16.5%金利上昇でFX会社のスワップポイントは上がるのか?
ねぇ!トルコ中央銀行が緊急利上げをしたみたいだけど知っている?
佑菜(Yuna)
そうだねぇ。大丈夫知っているよ。利上げの他のもいろいろな金融政策の発表があったからね!ちゃんとチェックはしているよ!内容を確認しようか!
侑(Yuu)
トルコ中央銀行の金利の仕組み
トルコ中央銀行は「金利コリドー」と呼ばれてる金利政策を採用しています。コリドーとは回廊・通路という意味です。1週間レポ金利の上に設定された翌日物貸出金利と、下の設定された翌日物借入金利の差が回廊・道路のようなことからそう言われています。金利コリドー制はユーロ圏や日本も採用していますので、それほど特別なことではありません。
トルコ中央銀行の金利コリドー制は以下の金利から成り立っています。
1週間物レポ金利・・・中央銀行から金融機関が資金を借りる時のメインの金利
翌日物貸出金利・・・・市場金利の上限。中央銀行から金融機関が資金調達するときの金利。
翌日物借入金利・・・・市場金利の下限。中央銀行へ金融機関が預金するときの金利。
1週間物レポ金利を中心に上限金利と下限金利が設定されております。この3つの金利で景気や外貨流入をコントロールしようとする仕組みです。
トルコ中央銀行は2017年1月以降は第4の金利を導入
トルコの中央銀行の金利政策は2017年以下の金利政策の変更をしました。新しい金利の導入です。
後期流動性貸出金利・・・・1週間物レポ金利の貸し出しを停止し、実質の上限金利
これにより、後期流動性貸出金利がトルコの事実上の政策金利になりました。なぜ、このような後期流動性貸出金利を導入する必要があったのでしょうか?本当のところはトルコ中央銀行しか解りませんが、エルドアン大統領の利上げ反対をかわす為の策だったとも言われています。しかし4つの金利が存在することでトルコ中央銀行の金利政策の複雑さ、政策の不透明さ、独立性に対する疑義が指摘されています。
2018年6月1日よりトルコ中央銀行は新しい金利政策へ変更
そんなトルコ中央銀行は金利政策を簡素化し1週間物レポ金利を再開する。という金利政策へ変更を実施します。それに伴い新たな金利も発表されました。発表内容を以下にまとめました。
・メインとなる政策金利である1週間物レポ金利を再開する
・1週間物レポ金利を後期流動性貸出金利と同じに引き上げ
・翌日物貸出金利を1週間物レポ金利の+1.5%に設定
・翌日物借入金利を1週間物レポ金利のー1.5%に設定
もうすこし具体的に言えば、トルコ中央銀行は、2018年6月1日より金融機関に対してメイン金利は16.5%。上限金利は18.0%、下限金利は15.0%にするよ、ということです。
また2017年1月より導入していた後期流動性貸出金利を1週間物レポ金利と同じにするということは、後記流動性貸出金利は実質無くなるということです。
じゃあトルコリラ円のスワップポイントは増えるんじゃないの?
今回の決定でトルコリラの政策金利は8%から16.5%に上がることなります。じゃぁスワップポイントは金利差が増えれば増える仕組みだから増えるのか?気になるところです。
調べてみました!私が利用している2社のスワップポイントの変化です。1万通貨当たりのスワップポイントを5月31日と6月1日で比較しました。
トレイダーズ証券(みんなのFX): 平日100円から102円へ
FXプライムbyGMO(選べる外貨): 平日82円から82円変わらず
(追加更新:FXプライムは6月4日付与分が84円に上がりました)
どちらのFX会社も高金利通貨に力を入れている会社ですが、まずはトレイダーズ証券みんなのFXがスワップポイントを上げてくれています。スワップポイント投資をする側からすればうれしいことです。
まとめ:トルコの金利上昇でスワップポイントは上がるか!?
トルコ中央銀行の金利の上昇でスワップポイントは上げるFX会社は増えてくると考えます。公設取引所のくりつく365も5月31日のスワップポイントは99円をつけました。前週が80円台でしたので大きく上昇してきています。
今後の各FX会社のトルコリラ円のスワップポイントの推移は要チェックです。
▼過去のFX会社別のトルコリラ円のスワップポイントの詳細はこちら
→毎週更新!【トルコリラ円のスワップポイント実績】全FX会社をチェック!
ねぇ!スワップポイントが上がるならトルコリラ円のスワップポイント投資のナイスタイミング到来ってことじゃない?
佑菜(Yuna)
そうだねぇ。スワップポイントの金額しだいじゃ私のトルコリラ円のスワップポイント投資再開も近いかもね(笑)!
侑(Yuu)