トルコ共和国の国債格付けの推移

格付けは100%正しいとはいえませんが、それでも大切な投資する情報であることはまちがいありません。トルコの格付けを調べてみました!
侑(Yuu)
格付けって何?
佑菜(Yuna)
格付けは、人で言えば借金を返してくれる可能性をランク分けしたものといえるかな。信用出来る人、出来ない人を見分ける尺度と考えるといいかも!
侑(Yuu)
トルコ国債の格付け
格付け会社にはS&P(スタンダードアンドプアーズ)、ムーディーズ、フイッチの3社が有名です。格付け会社はトルコ国債をどのようにみているのでしょうか?国債の格付けは、国家の総合的な債務履行能力を示し、信用度の尺度となります。
現在のトルコ国債の格付け
2018年7月のトルコの格付けは、S&Pが「BBー安定的」、ムーディーズが「Ba2安定的」、フィッチが「BBネガティブ」です。自国通貨建てと外貨建てとがあり同格とされることが多いです。しかし一部は外貨建ての場合が低く格付けされることがあります。その場合は外貨建ての格付けを優先します。
格付けの表記と意味
S&P | ムーディーズ | フィッチ | 投資判断 |
AAA | Aaa | AAA | 信用リスク最小限(信用力が最大) |
AA | Aa | AA | 信用リスクが極めて低い(信用力大) |
A | A | A | 信用リスクが低い(信用力あり) |
BBB | Baa | BBB | 信用リスクは中程度(信用力中程度) |
BB | Ba | BB | 相当の信用リスク |
B | B | B | 信用リスクが高い |
CCC | Caa | CCC | 信用リスクが極めて高い |
SD | SD | SD | 選択的デフォルト・一部債務不履行 |
D | D | D | 債務不履行 |
※BBBー/Baa3までが一般的に「投資適確級」とされています。
※BB+/Ba1以下は「投資不適格」「ジャンク級」などと呼ばれます。
トルコ国債の格付け推移
トルコの最近の格付け変更とトピックス
2018年7月
□フィッチはトルコの格付けを「BB+」から「BB」へ引き下げました。見通しは「ネガテブ」。経常収支の赤字、高インフレの継続、対外負債の増加懸念、エルドアン大統領の影響力が理由です。特にエルドアン大統領の中央銀行への独立性への介入が不安視されています。
2018年4月
□S&Pはトルコの格付けを「BB」から「BB-」へ引き下げました。見通しは「安定的」。インフレ見通しの悪化、トルコリラ相場の長期的な下落基調と大幅変動に対する懸念。また対外債務の悪化が理由です。
2018年3月
□ムーディーズはトルコの格付けを「Ba1」から「Ba2」へ1段階引き下げました。見通しは「安定的」。金融政策の有効性の低下、経常赤字の拡大、対外債務の増加、政治的リスクの増加が理由です。
2017年3月
□ムーディーズはトルコの格付けを「Ba1」維持。見通しを「安定的」から「ネガティブ」へ引き下げ。制度的な強さの継続的な懸念
成長性の弱さなどから信用リスクが高まったのが理由です。
2017年1月
□S&Pはトルコの格付けを「BB」維持を確認、見通しを「安定的」から「ネガティブ」へ引き下げ。
□フィッチはトルコの格付けを「BBB-」から「BB+」へ1段階引き下げ。見通しは「安定的」。政治と安全保障へのリスクが経済成長を阻害し制度的な独立性に懸念を示しています。
2016年11月
□S&Pはトルコの格付け見通しを「ネガティブ」から「安定的」へ引き上げ。斬新な経済改革導入を評価。
2016年9月
□ムーディーズはトルコの格付けを「Baa3」から「Ba1」に引き下げ。見通しは「安定的」。海外投資需要関連リスク
信用リスク増大などを反映。
2016年8月
□フィッチはトルコの格付けを「BBBー」維持を確認、見通しを「ネガティブ」に引き下げ。7月のクーデター未遂は政治的安定のリスクを増大させたことを理由としています。
2016年7月
□S&Pはトルコの格付けを「BB+」から「BB」へ引き下げ、見通しは「ネガティブ」。クーデター未遂を受けた政情不安の高まりを注視。
2016年5月
□S&Pはトルコの格付けを「BB+」維持を確認、見通しを「ネガティブ」から「安定的」へ引き上げ。
格付け会社の評価の信頼性は?
格付け会社は、発行体からの依頼により、または依頼を受けずに金融商品、企業、政府などの信用力を一定の基準を元に「Aa3」「AA+」などの記号や数字で等級で評価します。これは投資の参考として大きな影響を持っています。
しかし2008年の世界金融危機の時は最上級の「Aaa」「AAA」で評価されていたサブプライムローンが数日後には「投資不適格」「ジャンク格」まで格下げされるなど、格付け会社のあり方が問題になりました。格付け会社は多くのデータ、意見を元に格付けを行いますが、将来についての評価であるため主観的な評価になることが避けられません。あくまで「債務の履行能力」を評価したもので国の総合的な評価、成長性を示したものではないことに注意する必要があります。
格付け会社の信頼性は100%ではありませんが、投資判断の材料の重要な一つであることは間違いありません。
格付けを信頼するならば、トルコ共和国は新興国ですのでやはりリスクはあるという事です。手持ち全資産を投資するとハイリスク・ハイリターンになります。
侑(Yuu)