トルコリラのスワップ投資では積立投資とドルコスト平均法どちらが儲かるのか検証
ねぇ!トルコリラでスワップ収入狙いの投資をしようと思うなら、定量の積立投資とドルコスト平均法による積立とではどちらがもうかるのかしら?
佑菜(Yuna)
そうだねぇ。同じ積立だけど方法が違えば結果は違うのは間違いないよね。一度しっかり調べてみようか!
侑(Yuu)
トルコリラの積立投資とドルコスト平均法ではどちらが儲かるのか?
トルコリラのスワップポイント益狙いの投資方法には、定量積立とドルコスト平均法積立ではどちらがもうかるのしょうか?反対にどちらが運用リスクが低いのでしょうか?どちらも同じ積立投資法ですが一度じっくり比較してみようと思います。
比較方法は過去のトルコリラの為替レートから計算し検証しててみたいと思います。
収益比較の前提条件
・検証期間は2007年1月1日から2017年12月31日、検証終了のレートは2017年12月31日終値
・トルコリラ1万通貨あたりのスワップポイントを1日90円で計算
・取引単位は1000通貨単位
定量積立の運用ルール
・毎年1月1日にトルコリラをレバレッジ1倍で、始値で1万トルコリラを購入し、保有し続ける。
ドルコスト平均法積立の運用ルール
・毎年1月1日に50万円でトルコリラをレバレッジ1倍で、始値で購入し、保有し続ける。
では計算結果を比較してみましょう!
トルコリラ保有量(購入量)の比較 (定量積立とドルコスト平均法)
定量積立投資とドルコスト平均法積立ではどちらが購入量が多くなるのでしようか?
年 | 定量積立 | ドルコスト 平均法 |
2007 | 10,000 | 5,000 |
2008 | 10,000 | 5,000 |
2009 | 10,000 | 8,000 |
2010 | 10,000 | 8,000 |
2011 | 10,000 | 9,000 |
2012 | 10,000 | 12,000 |
2013 | 10,000 | 10,000 |
2014 | 10,000 | 10,000 |
2015 | 10,000 | 9,000 |
2016 | 10,000 | 12,000 |
2017 | 10,000 | 15,000 |
定量積立の期間合計のトルコリラ保有高は110,000でした。
ドルコスト平均法のトルコリラ保有高は103,000でした。
トルコリラ総投資金額の比較 (定量積立とドルコスト平均法)
定量積立とドルコスト平均法積立では、どちらが総投資額、購入必要額が少なくてすむのでしょうか?
年 | 定量積立 | ドルコスト 平均法 |
2007 | 846,200 | 500,000 |
2008 | 954,500 | 500,000 |
2009 | 588,600 | 500,000 |
2010 | 620,700 | 500,000 |
2011 | 526,600 | 500,000 |
2012 | 408,800 | 500,000 |
2013 | 486,500 | 500,000 |
2014 | 489,500 | 500,000 |
2015 | 513,300 | 500,000 |
2016 | 412,800 | 500,000 |
2017 | 331,000 | 500,000 |
定量積立の総投資金額は6,178,500円
ドルコスト平均法の投資額は5,500,000円
為替損益での比較 (定量積立とドルコスト平均法)
定量積立とドルコスト平均法積立ではどちらが為替レートの差による利益が増えるのでしょうか?または損失が少なくてすむのでしょうか?
年 | 定量積立 | ドルコスト 平均法 |
2007 | ▲549,800 | ▲274,900 |
2008 | ▲658,100 | ▲329,050 |
2009 | ▲292,200 | ▲233,760 |
2010 | ▲324,300 | ▲259,440 |
2011 | ▲230,200 | ▲207,180 |
2012 | ▲112,400 | ▲134,880 |
2013 | ▲190,100 | ▲190,100 |
2014 | ▲193,100 | ▲193,100 |
2015 | ▲216,900 | ▲195,210 |
2016 | ▲116,400 | ▲139,680 |
2017 | ▲34,600 | ▲51,900 |
定量積立の為替損益は ▲2,918,100でした。
ドルコスト平均法の為替損益は ▲2,209,200でした。
スワップポイントでの比較 (定量積立とドルコスト平均法)
定量積立とドルコスト平均法ではどちらがスワップポイントが多いのでしょうか?
年 | 定量積立 | ドルコスト 平均法 |
2007 | 361,350 | 180,670 |
2008 | 328,500 | 164,250 |
2009 | 295,650 | 236,520 |
2010 | 262,800 | 210,240 |
2011 | 229,950 | 206,955 |
2012 | 197,100 | 236,520 |
2013 | 164,250 | 164,250 |
2014 | 131,400 | 131,400 |
2015 | 98,550 | 88,695 |
2016 | 65,700 | 78,840 |
2017 | 32,850 | 49,275 |
定量積立のスワップポイント累計は 2,168,100円
ドルコスト平均法のスワップポイント累計は 1,747,620円
為替差損とスワップポイント合計金額での比較 (定量積立とドルコスト平均法)
為替差益とスワップポイントを足した合計ではどちらが利益が多いのでしょうか?または損がすくないのでしょうか?
年 | 定量積立 | ドルコスト 平均法 |
2007 | ▲188,450 | ▲94,225 |
2008 | ▲329,600 | ▲164,800 |
2009 | 3,450 | 2,760 |
2010 | ▲61,500 | ▲49,200 |
2011 | ▲250 | ▲225 |
2012 | 84,700 | 101,640 |
2013 | ▲25,850 | ▲25,850 |
2014 | ▲61,700 | ▲61,700 |
2015 | ▲118,350 | ▲106,515 |
2016 | ▲50,700 | ▲60,840 |
2017 | ▲1,750 | ▲2,625 |
定量積立の運用成績は▲750,000円
ドルコスト平均法の運用成績は▲461,580円
定量積立とドルコスト平均法の項目別比較
保有量
定量積立の方が多くなります
総投資額
ドルコスト平均法の方が少なくてすみます。
為替損益
ドルコスト平均法の方が優れています。損失が少なくてすみます。
スワップポイント
定量積立のほうが多いです
為替損益+スワップポイント合計の損益
ドルコスト平均法の方が優れています。
まとめ:定量積立投資とドルコスト平均法の特徴
以上のことから、同じ積立投資の定量積立、ドルコスト平均法ですが定量積立のほうがアクティヴ(積極的)でドルコスト購入法のほうがリスクヘッジ(消極的)的な運用方法であることが読み取れます。
トルコリラの為替相場が下落すると予測するなら、ドルコスト平均法で運用し反対に上昇すると予測するなら定量積立投資が利益を増やす可能性があります。
例えばトルコリラの為替レートが上昇すると予測した年は定量積立を行い、為替レートが下落すると予測した年はドルコスト平均法で積み立てるという積立方法をミックスした投資方法もアイデアとしてはおもしろいと考えます。
侑(Yuu)
参考記事(クリツクすると別記事が開きます)
・毎年定量のトルコリラをFXで積立たらどうなるか検証してみた!
・トルコリラのドルコスト平均法による投資法の検証と可能性を調べてみた!